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―――…大手総合病院・病室。
「…14時32分。残念ですが、ご臨終です」
「……」
医者から聞いたその声は、アタシから「終わり」を告げられた。
兄さんは、アタシが5歳の時から事故で死んだ親の代わりに育ててくれた。
それが、たった今居なくなった。
「…噓だよね?兄さん?ねぇ?起きてよ…」
「遅かったか」
そう言って病室に入ってきたのは、顔を仮面で隠した白衣の人物。
「…誰?」
「俺は医療教会という所のモンだ。お前のアニキは、病死じゃない。食い殺されたんだ。病魔にな?」
「病魔…?」
「知りたきゃウチに来い。真実を教えてやる」
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