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「……先生…んっ……もっと、抱いて…いて……」
滲み噴き出す汗に、抱き合う身体がしっとりと濡れて滑る。
せがまれてキスをすると、吐く息が熱を孕んで、 こんなにも貪欲に女性を求めたこともないと……、
そう思うだけで、達ってしまいそうにも感じた……。
抱き締めた腕の中で、
「……本当は、こんな風にずっと……」
囁きかけると、
「……君を、優しく抱いてあげたかった……」
彼女と過ごした夜のことが頭をよぎった。
「……責め立てて泣かせるつもりまでは、本当には、なかったのです……」
息を整えようとして波打つ胸元に、そっと顔が埋められて、
「……君の心を手に入れようとして、あんな形でしか愛せなかった私を、君は……」
そう言いかけたのを、彼女が首を横に振り、
「……もう、いいので……」
口づけて、私のその先の言葉を封じ込めた。
「だから、先生、抱いていて……」
ぎゅっと背中に抱きつかれると、
「抱いて……もう離しませんので……」
その身体を両腕にきつく抱き寄せて、堪らない想いのままに唇を重ね合わせ、深く接吻た──。
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