第四章

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──翌朝、朝食を共にした後で、「週末は、どこかに行きませんか?」と、彼女へ誘いかけた。 「少しは、気持ちを確かめるようなことを、してもいいのではないのかと思って」 自分自身にも言い聞かせるような思いで、そう話す。 彼女はまだ不安感を隠せずに、返事に迷っている様子で、 「私が、あなたをエスコートをしますので」 少しでもその不安を取り去ることができればと声をかけると、「はい…」と頷いて返した。
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