第二章

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……朝、まだ早い時間に目が覚めた。 ホテルではなく家で女性を抱いてみようが、それは変えられないのかと、 虚しい思いを感じつつ、熱いシャワーを浴びた。 結局は、何も変わらない。 彼女も、他の女性と同じで、私の気持ちが変えられることもない。 ハァ……とため息が口をついた。 それでももし僅かでも変えられるものがあるのならと、まるで悪あがきでもするように、朝食を作ってみた。 誰かと一緒に家で食事をしたようなことはなく、向かい合って食べることで何か変化が起きるのかもしれないとも感じたが、 服を整えた頃にようやく起きてきた彼女は、食事に手を付けることもなかった……。
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