終章 緑成す秋

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「お姉ちゃん。今でも大好きだよ」 霧が深く冷えた空気は天駆米の成長を止めた…… 秋になっても不思議なことに稲穂は成らずに緑草が風に揺れている。 黄金色に輝けぬ稲穂は時の振り子を止めたようで、緑成す秋を示していた。                                                                    おわり
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