7人が本棚に入れています
本棚に追加
/23ページ
【序】
こっくりさん。カシマさん。口裂け女。トイレの花子さん。ベートーベンの怪。ポルターガイスト。
現代の社会は数え切れないほどの様々な怪異や怪奇に溢れている。
彼らは手を招き、俺たちを悪夢へ誘い込む。
だけど、その誘いに乗らなければ、その領域を知らないままでいられるのだ。
だから、俺は彼らを無視する。
今回もそのはずだった。
・・・・・・それなのに。
「おまえ、随分と面白い瞳を持っているな?」
神か仏かは知らないが、そいつらは随分と俺のことが嫌いらしい。
最初のコメントを投稿しよう!