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(それに対して腕の数がおかしくないか?)
自殺した女子生徒は一人だったはずだ。それに対する腕の数があまりにも多すぎる。
確かにあそこは自殺スポットで有名だ。今まであそこで自殺してきた悪霊がいても何らおかしくない。ただ、仮にあの腕が今までの自殺者だとしても、自殺した女子生徒に協力するメリットはあの腕にあるのだろうか。
(もしくは、それほどまでにあの女子生徒に死んで欲しかったのか)
踏切を渡る寸前で見た女子生徒が脳裏に浮かぶ。踏切警報機の前でしゃがみ込み、お手製の花瓶の前で祈るように手を合わすあの姿。
(何かが引っかかる。何に?)
――――・・・・・・ちゃん。
「なんだ、話の途中で考え事かい?」
『化物』の声に現実へと引き戻された。
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