星の砂の恋

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87f5fe39-8d07-43e1-95b1-71fc3bff52ab –––––今日は7月7日の七夕 俺が生きてきた29年の中で ただ一人心から愛した彼女が 生きていれば27回目の誕生日のはずだった。 ーーそう…はずだった。 ーーしかし現実は3度目の命日…。 「先輩、マックススクエアデパートのオープニングイベントのポスターの締切は来週でしたよね?」 英二が話しかけても 俺はパソコンのモニター横の 茶色の珈琲の瓶をぼんやり見つめながら 「ああそうだな…」と気のない返事。
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