星の砂の恋

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bc4e8291-968f-4d15-a1a9-632870a51680 「まじ先輩…どうしたんすか?」 と英二が俺のすぐ横まで来て話しかけても 俺には届かず沈黙だけが続く。 不安そうな表情でまた 「社長?社長さーん?……また出会い系の女に(だま)されたんすか?……」 と聞くがそれにも返事することなく 「ああ?…んじゃな」 珈琲の(びん)を左手に持ち 「今日はもうあがるから……適当に帰っていいぞ」 とだけ言い残し急ぎ足で事務所を出た。 「チッ!また出会い系の女と待ち合わせかよ?全く、性懲(しょうこり)りもなくさあ…」 「あんな腑抜けた先輩見たかねえし」 英二が溜息混じりに夏美を見てそう吐き捨てた。
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