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「まじ先輩…どうしたんすか?」
と英二が俺のすぐ横まで来て話しかけても
俺には届かず沈黙だけが続く。
不安そうな表情でまた
「社長?社長さーん?……また出会い系の女に騙されたんすか?……」
と聞くがそれにも返事することなく
「ああ?…んじゃな」
珈琲の瓶を左手に持ち
「今日はもうあがるから……適当に帰っていいぞ」
とだけ言い残し急ぎ足で事務所を出た。
「チッ!また出会い系の女と待ち合わせかよ?全く、性懲りもなくさあ…」
「あんな腑抜けた先輩見たかねえし」
英二が溜息混じりに夏美を見てそう吐き捨てた。
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