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俺は愛車の1974年式、白のカマロ・コンバーチブルに乗り、凡子との思い出の海へ車を走らせた。
時間はもうすでに夜の10時を少し回っていたが、外は南の空にある大きな三日月の光に照らされ明るかった。
ーー二人の思い出の百道浜。
車には相変わらず凡子が好きだったミッキーマウスの形のシトラスの芳香剤が甘酸っぱい香を漂わせ
車内を包み込むような音楽はこれも凡子がカラオケでよく歌ってた「竹内まりあ」。
夜の高速をとばしながら毎年恒例の凡子との思い出を俺は辿っていた。
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