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僕はアメリカに帰るとスペースYのCEO、イーロン・バスクの部屋を訪れた。
「イーロン、貴方のオファーを受けます」
イーロンは満面の笑みで頷いてくれた。
「カケル、分かった。このミッションを遂行出来るのは君しかいないからね。でも良いのか? 君の家族や周辺の方には悲しい思いをさせることになるが?」
僕は大きく頷いた。
「僕には家族は居ませんし、僕が『遠く』に去っても悲しむ人は居ませんから・・」
イーロンが頷く。
「分かった。『ビヨンド』の準備は出来ている。十日で出発可能だ」
「分かりました。僕も最速で準備して、打上げに間に合わせます」
「ありがとう、カケル。このミッションの報酬は君の言い値だと約束している。どうするね?」
僕は頷き、そして言った。
「五億ドルをアカネ・アズミの銀行口座に振り込んで下さい」
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