—逆光— 気に入らなかった光(ミステリー)

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 すると、母が顔を見せ、 「あっ、まだ直ってないのね……」  それに続くように、ミキも出てくると、 「なーんだ……まだ直ってないんだ……。困ったものね……」  その変形した階段をゆっくり下りてきた。  こうして、ようやく4人がリビングに集まると、母とミキが、 「お腹へったわー……」 「あたしも……」  フミヤと父は笑い、 「やっと元気になったね……」 「私も朝から食べてないんだ……。兄貴、何かある……?」 「ん、適当に……」  なんとか4人での食事が済むと、フミヤが、 「この家の問題は……まぁ……なんとか……」  ミキは、改めて頭上の異変を見詰めると、 「もーイヤー! こんなのー!」  ソファーで頭を抱えてしまった。  父は苦笑しながら、食器を持ってキッチンへ向かおうとした。
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