10年後の約束

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数ヶ月前、凛の病院へ行った。 俺は、病院のベッドで眠り続ける、凛の手を握りながら、あの女性を思い出していた。 「凛。目が覚めたら、あの橋の真ん中で会おう。約束だ。」 凛の小指に指を絡ませた。 「指切りげんまん、嘘ついたら針千本飲ますぞ。」 傍らで、お袋と凛の母親が悲しげに見つめていた。 End
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