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真っ直ぐにこちらを見る強い眼差しは、僕が写真で何度も見たものと同じで……ああ、彼が僕の恋してたハルちゃんなんだなと思った。
おじいちゃん達がちゃんと確認してくれないから……出会えてもすぐに失恋じゃないか。
祖父を恨めしく思ったが今さら恨んでも仕方ない。
もしかして向こうも僕のことを女の子だと思ってたのかな。
ハルにマサミじゃ、お互い女の子の名前でもおかしくないもんなぁ…。
ハル君が僕と同じように騙されたような気分でいるのかと思うと、ちょっと連帯感を感じる。
結婚相手としては無理でも友達にはなれないかな……。
目が合ったままのハル君に、にこっと笑いかけてみたけれどふいっと目を逸らされてしまった。
ええっ!
僕とは友達にもなりたくないのかな。
別に僕が騙したわけじゃないのに………。
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