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ちょっと落ち着こうと、その場にしゃがみこんで深呼吸してみてもちくちくした痛みは治まらない。
困ったな……。
ハル君は今告白されてるだろうから邪魔したくないし。
「雅美ちゃん?どうしたの?」
橋本先輩が僕の隣にしゃがんで声をかけてきた。
よりによって何で今この人なんだ。
「雅美ちゃん、顔色めちゃくちゃ悪いよ。具合悪いんでしょう?医務室に連れて行ってあげる」
「だ………じょぶです。ちょっと休めば…」
胸が痛くて息苦しい。
喘息?とは違うような気がする。
橋本先輩の距離が近すぎる。
放っておいてほしい。
「ねぇ、抱っこしていってあげるから。ほら………」
「や………やだ」
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