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「雅美~。洗濯物しまっておくからね」
結局…………。
ハル君に押し負けて僕はハル君にお世話をしてもらうことになった。
食事を運んでもらって、洗濯してもらって、体を拭くのを手伝ってもらって……。
甲斐甲斐しくお世話をしてくれるハル君は本当にマメだ。
さすがに昼間は学校に行くけど、昼休みには戻って来て昼ご飯を持ってきてくれる。
こんなに甘やかされていいんだろうか。
自分でやることといえばトイレに行くことくらいだ。
面倒くさくないのかな……と、心配になるけど僕の心配なんて気にせずハル君は楽しそうだ。
「ハル君、本当にごめんね。もう全然痛いとかもないのに……色々やらせちゃって」
薬が効いたのか痛みはあれ以来現れていなかった。バイ菌……いなくなったのかな。
「薬を飲みきるまでは安静にって言われてるでしょう?気にしないで雅美はゆっくり休んでね」
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