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好きの気持ち
一週間の療養を経て、校医の橘先生からはとりあえず心臓の雑音も聞こえないので大丈夫でしょうと言われた。
やっと普通の生活に戻れると思うとホッとする。
一週間も休んだから勉強も遅れちゃった。
「雅美、休んだ分のノート」
「ありがとう。ずいぶん進んだんだね。全然わかんないや」
ハル君のノートは字も綺麗でわかりやすく書いてあるのだけど……そもそもがそんなに頭が良くないので読んでも読んでもよくわからない。
「こりゃ、週末はしっかり勉強しなきゃなぁ……」
ハル君とデートしたかったけどそれどころじゃないや。
「放課後と週末は俺が勉強教えるよ。一緒に勉強しようね」
ハル君、神様なの?
自分の時間を削って僕に勉強を教えてくれるなんて。
僕なんてできることなら授業以外で勉強なんてしたくないのに。
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