好きの気持ち

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「だから、この問題はこの公式を使うんだよ」 僕に優しく勉強を教えるハル君。 「一条君、こっちは?」 「そっちも同じだよ。数字が違うだけでやり方は同じなんだ」 なんだかんだ言っても、川島君にも丁寧に勉強を教えている。 「さすが首席入学!先生の授業よりわかりやすいわ~」 フンフンフンと鼻歌を歌いながら川島君はワークの問題を解いている。 ハル君の教え方は上手で、全然わからなかった問題が次々に解けるようになっていく。 図書室の一角で勉強を教わっているけど、僕たちの勉強風景を見にギャラリーがたくさん集まっていた。 そういえば川島君もけっこうイケメンなんだよな。 爽やかスポーツマンタイプで明るいし女子にも人気が高かった。 二人で話してるところは絵になるなぁ。
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