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「雅美、そっちは解けた?」
「あ、うん!合ってるかな?」
ハル君はさらさらとワークの採点をしてくれた。よく出来たねと笑顔で褒めてくれる。
「一条君、笑うと更にカッコイイねぇ。オレも解けたから褒めて褒めて~」
「調子に乗るな」
ぴしゃりと叱られて川島君はちぇっと悔しがった。
ハル君が同級生とそんなやり取りをしているのが新鮮で、見ていてとても楽しい。
「ねーねー、二人は高校入る前から付き合ってたの?」
川島君の質問に固まってしまった。
付き合ってるって……バレてる。
「つ、付き合ってるって……」
「えー、そんなの見ればわかるじゃん。すごいラブラブだし。八代君に声かけると一条君が刺殺しそうな目で見るし」
川島君はにこにこして全く悪気がなさそうだ。
隠してるつもりだったのにバレバレだったのか。まあ、こんなに一緒にいたらそう思われても仕方ないのかな…。
でも、恥ずかしい。
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