好きの気持ち

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不意に後ろから腕を引かれた。 ハル君が唇に指を当てて声を出すなというジェスチャーをしながら僕を引き寄せた。 ハル君に腕を引かれたまま音がしないようにそっと部屋から出る。 「は、ハル君…!あの二人、今…」 「セックスしてたね。全く……だからこっちの階段使いたくなかったんだよ」 男同士だった。 あの人あんなに大きなモノを後ろに入れられて、すごく気持ちよさそうな顔してた。 初めて見た他人の、しかも男同士のセックスに衝撃を受けてそれ以上言葉が出ない。 ハル君は特に驚いた様子もなく普通の顔で僕の手を引いていく。 ハル君、見たことあるの? それとも、誰かとしたことあるのかな? これだけかっこいいんだから経験があっても不思議じゃないけど……。 僕以外の人とあんなことをしていたとしたら……すごく嫌だな。 僕たちはまだキスしかしたことないのに…。
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