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寮長に舐めるように見られてどんな顔をしていたらいいのかわからず、僕は俯いてしまった。
ハル君は堂々と正面から寮長の顔を見ている。どのくらいそうしていたのか…。
「ハルキ、そのくらいにしとけ」
寮の階段から短髪で体格のいい体育会系の人が降りてきた。
「コイツ、ちょっと可愛い子見るとすぐ揶揄うんだよ。ごめんな」
わしわしと頭を撫でられたけど先程のような嫌な感じはしなかった。
「俺は副寮長で三年の原田英介だ。何かあれば俺に言ってくれ。食事はこっちのホールで時間は………」
原田先輩がテキパキと寮の案内をしてくれた。寮はとても立派でまるでホテルみたいだ。
今日からここで生活するんだな。
「さ、ここが雅美君の部屋で、隣が晴君の部屋だよ」
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