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「あ、ご、ごめん。ハル君、部屋お隣だつたんだね。これからよろしくね」
にこっと笑えばまた目を逸らされる。
許嫁の件も話しておきたいのだけど…この様子だと今日は無理そうかなぁ。
「じゃ、俺は荷物を片付けるから…。またな」
ハル君はそう言うと部屋に入ってしまった。
廊下に取り残された僕も仕方なく部屋に入る。
荷物から携帯を取り出すと、おじいちゃんからメールが来ていた。
『ハルちゃんとは会えたかい?仲良くやっておくれ』
おじいちゃん………。
ハル君いい人だけど、僕のことをあまり好きじゃないみたいだよ。
これから仲良くなれるかなぁ…。
荷物を片付けないといけないのに、昨夜の寝不足もあって僕はベッドに倒れ込んだ。
色々考えすぎて頭もパンクしそうだし……ここはもう、ちょっと寝よう。
目を閉じるとあっという間に僕は眠りの世界に落ちていった。
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