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コンコンコン……
コンコンコン……
煩いなぁ。
ん?
気づけば窓の外は夕暮れで、ずいぶん寝てしまったのだと気付いた。
コンコンコン
さっきから誰かがドアをノックしている。
僕はのそりとベッドから出てドアを開けた。
「はーい」
「雅美、寝てたのか?」
ドアを開けたらすごいイケメン……て、ハル君か。
「ね、寝てないよ」
「寝癖ついてる」
ハル君はちょいちょいと僕の寝癖を直してくれた。
「ごめん……ありがと」
「夕飯の時間だけど食堂に来ないから呼びに来た」
そういえばお腹空いたな。
ハル君、わざわざ呼びに来てくれたんだ。
優しいな。
本当に許嫁………だったんだよな。
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