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「ハル君あのさ……許嫁の件て…」
「ああ。あの爺さん同士の約束の件な」
やっぱりハル君も知ってた。
「………お互い相手が女の子だって思ってたんだね。今日はビックリだったよね」
苦笑いしてハル君に話しかけてみたけど、ハル君は無表情だ。
整った顔の人の無表情って、綺麗なだけに怖いな。
でも、許嫁の話題を避けているのもおかしいので話しておかなくては……。
「あの………僕が男でガッカリしたかもしれないけど、おじいちゃん同士も仲良しだし僕もハル君と仲良くなれたら嬉しいな」
「雅美は俺が男だって今日知ったの?」
「え?うん、そうだよ?ハル君もでしょう?」
ハル君の口ぶりだと前から僕が男の子だって知ってたみたいな……?
いや、そしたらその時点で許嫁解消だよね。
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