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今どき許嫁がいると言うと友達は皆驚く。
僕はそんなものだと思って生きてきたけど…ハルちゃんはどうなんだろう?
僕と同い年のハルちゃんには高校で会えることになっている。
同い年ということで同じ学校を受験するようおじいちゃん同士が勝手に決めてしまったのだ。
郊外にある全寮制のその高校はおじいちゃん達が出会って親友になった大事な場所なのだそうだ。
受験前、偏差値はだいぶ足りなかったのに奇跡的に僕は合格した。
ハルちゃんも無事に合格したらしい。
「雅美、やっとハルちゃんに会えるのねぇ」
寮に入るための荷物をスーツケースに詰めていると、後ろからお母さんが声をかけてきた。
「ハルちゃんも雅美に早く会いたいはずよ」
お母さんはそう言うけど、本当にそうなのかな。既に好きな人とかいるんじゃないだろうか。
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