3137人が本棚に入れています
本棚に追加
「雅美、写真より実物のほうがだいぶ可愛いな」
ハル君の綺麗な手がそっと僕のことを頬を撫でた。大事な宝物を扱うように、すごく優しい手つきで。
「さ、夕飯食べに行こう」
ハル君に差し出された手をつい自然に掴んでしまった。
そのまま手を引かれて食堂に移動する。
待って。
今の会話が頭の中で全然整理できない。
おかしくなかったか?
ハル君は僕のことを男だと知っていて…。
写真も見てて……実物のほうがいいって…。
許嫁解消も………何で?って……それこそ何で?
話が全然噛み合ってない。
とりあえずご飯を食べてからもう一度話してみよう。
最初のコメントを投稿しよう!