はじめまして

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「雅美、写真より実物のほうがだいぶ可愛いな」 ハル君の綺麗な手がそっと僕のことを頬を撫でた。大事な宝物を扱うように、すごく優しい手つきで。 「さ、夕飯食べに行こう」 ハル君に差し出された手をつい自然に掴んでしまった。 そのまま手を引かれて食堂に移動する。 待って。 今の会話が頭の中で全然整理できない。 おかしくなかったか? ハル君は僕のことを男だと知っていて…。 写真も見てて……実物のほうがいいって…。 許嫁解消も………何で?って……それこそ何で? 話が全然噛み合ってない。 とりあえずご飯を食べてからもう一度話してみよう。
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