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食堂には寮生が集まっていてがやがやと賑やかだ。
席は自由みたいだけど……寮長の近くには行きたくないな。
「雅美、あっち空いてる」
ハル君に促されて柱の近くの席を確保することが出来た。
男子寮だからか、食事を作るスタッフも全て男。男だらけだ。
逆に女子寮は女だらけなのかな?
「あ、美味しい」
一口食べてみるとすごく美味しかった。
好物のコロッケをぱくぱく食べていると、向かいに座るハル君は僕を見ているだけで全然食べていないことに気が付いた。
「ハル君、食欲ないの?」
首を傾けて質問すると、ハル君は困ったようにまた視線を逸らした。
どうしてすぐ目を逸らすんだろう。
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