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そのまま洗面所に連れていかれて顔を洗って頭を整えられた。
洗面所から出るとパジャマを脱がされて制服のシャツを着せられる。
「雅美の肌、真っ白で綺麗だね」
にこにこと嬉しそうに僕に服を着せていくハル君をぼんやり見ていると、だんだん目が覚めてきた。
「ハル君…………!も、もう後は自分でできるよ」
ズボンのベルトまで締めてもらってから我に返ると恥ずかしくて………何やってんだ僕。
「はい終わり。今日も可愛いね、雅美」
自然な動作でちゅっと頬に口付けされた。
朝!朝なのに!
「さ、朝ご飯食べに行こう」
ハル君のペースに乗せられたまま食堂に向かった。
食堂は相変わらずざわざわしていたが、僕とハル君が入ると急に話し声が止んだ。
『あの子達、春樹様のお誘いを断ったんだってな』
『信じらんないよな。直々にお声をかけてもらってさ』
ひそひそと話す声が丸聞こえだよ。
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