3137人が本棚に入れています
本棚に追加
「あの写真の頃より可愛く成長してて…入学式の日に会った時、息が止まりそうだった」
あの時はずいぶん素っ気なかったような気がするんだけど……そんな風に思ってたんだ。
もしかして、照れ隠し?みたいな?
「雅美………」
また顔が近づいてきてキスされそうになったので、慌てて顔を背ける。
ハル君はキスを避けられて残念そうだ。
ハル君にキスされると気持ちよくて頭がおかしくなりそうになるんだもの……。
今まで知らなかった感覚がこわい、と思ってしまう。
「ハル君は……僕とどうなりたいの?」
「雅美と一緒にいたい。これからはずっと離れたくない」
真剣な顔でそう言われるとドクンと心臓が跳ねた。
どうしてそんなに好きって言えるの?
許嫁と言われていたとはいえ、まだ会ったばかりじゃないか。
「僕、すっごい性格悪いかもしれないよ?」
「それでもいいよ」
最初のコメントを投稿しよう!