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「こんなひょろひょろの体見たってつまらないから誰も見ないよ」
「雅美は可愛いし色っぽいから……絶対に見せたくないよ」
真剣な顔をして言ってるから本気なんだろうな。
ハル君の目には僕がそんな風に見えているのだと思うと落ち着かない。
本当に僕のことが好きなのかな……。
「でもさ、体育でプールあるよ?」
「全部見学にしたら?」
「僕、泳ぐの好きだもん。嫌だよ」
「じゃあ、露出の少ない水着で」
男の水着なんてどれも露出が多いのしかないじゃないか。
やっぱり理不尽だ………。
食べ終わった食器が乗ったトレーを手に立ち上がると、ハル君も立ち上がって僕の隣にぴったり寄り添う。
「もう……。そんなに心配しなくても大丈夫だってば」
「心配だよ。雅美が可愛すぎるから」
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