はじめての気持ち

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「雅美ちゃん、これからお風呂?俺もなんだ~。一緒に入ろうよ」 馴れ馴れしく話しかけてくるこの人は確か、ハル君に取り入ろうとしてた人で…食堂のとこで僕に声をかけてきた二年生だよな? 「あ、俺は橋本。橋本恭也」 「橋本先輩……いや、僕は大浴場がどんなか見に来ただけで…」 橋本先輩は僕の腰に腕を回して自分の方に引き寄せた。 身を捩って逃げようとしてもしっかり回された腕から逃れられない。 「先輩……。あの、離してください」 「ねぇ雅美ちゃん。あのイケメンと付き合ってるの?」 先輩は僕の腰を抱いたまま顔を寄せてきて耳元で囁いた。 気持ち悪い…………。 「ハル君と、僕は……」 「もう寝たの?」
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