はじめての気持ち

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「は?」 何を言ってるんだこの人は。 僕とハル君が寝たって? 「俺、上手いよ。俺とも寝てみない?」 とんでもないお誘いにビックリしてしまって声も出ない。 腰を抱く腕の感触も、吐息がかかるほど近い顔も、全てが気持ち悪い。 この人とお風呂に入るなんて無理。 こわい……………。 ハル君が一人で行くなって言ったのに。 変な意地を張らずに言うことをきけばよかった。 「さ、とりあえず服脱いで風呂入ろうよ」 「や………いやです」 嫌だと言っているのに聞こえてないみたいに ぐいぐいと脱衣所の奥に連れていかれて。 この後どうされるのか怖くてかたかた震えてしまう。 「緊張してるの?可愛い…………ぐっ!」
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