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僕の謝罪に対しても無反応で、そのまま僕たちは暫く見つめ合う形になってしまった。
しかし綺麗だなぁ。
こんなに綺麗な男の人も現実にいるんだなぁ。
暫く見つめ合った後、彼は唐突に歩いて行ってしまった。
(いったい今のは何だったんだろう?)
僕から少し離れたところでピタリと止まると、振り返って僕の方を見た。
「寮、行かないの?」
あ、声もカッコいいんだな。
「男子はあっちの寮だから、行くならついて来て。早くしないと入学式始まるよ」
「あ、ありがとうございます!」
イケメン……親切。
僕が女の子ならもう恋に落ちてるな。
彼について行って無事に寮に荷物を預けると入学式に出るのに体育館に向かう。
寮から出てすぐに反対方向に行こうとする僕を放っておけなかったのか、親切なイケメンは体育館まで一緒に行ってくれた。
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