はじめての気持ち

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ハル君に優しく抱きしめられるとホッとした。橋本先輩の時はあんなに嫌だったのに。 「雅美ちゃん、また今度話そうね」 橋本先輩はそう言うと逃げるように去っていった。 「アイツ………一発くらい殴っとけば良かった………」 「ハル君、そんな物騒なこと言わないでよ」 僕がそう言うと、ハル君は真剣な顔で僕の顔を正面から覗き込んだ。 近くで見てもやっぱり綺麗な顔だなぁ。 「雅美、どうして一人でお風呂に来たの?あんなことがあるからダメだよって言ったのに………」 「ごめんなさい………」 確かにハル君はちゃんと注意してくれてたのに。僕がおかしな意地を張ったせいで怖い思いをしてしまった。 ハル君が来てくれなかったら、何か嫌なことをされていたかもと思うとぞっとする。
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