はじめての気持ち

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「無事で良かった…………」 ハル君は僕を抱く腕に力を入れた。 ちょっと痛いけどおとなしく抱かれる。 ハル君の腕の中はとても安心できた。 「どうしてここにいるって分かったの?」 「部屋に行ったらいないから、まさかと思って来てみたんだ」 勝手にハル君の過去の恋愛を色々妄想して、モヤモヤしたからってハル君の言うことを聞かなかった子どもっぽい自分が恥ずかしい。 「助けに来てくれてありがとう」 「うん。これからはもう少し気をつけてね」 やっとハル君が笑ってくれた。 ふわっとした笑顔に胸がドキドキする。 何これ………。 「あ!そうだ!さっきの………僕たちが付き合ってるって…………」 さらっと言ってたけど。 あれ、どんな意味なんだろう。 「え?聞かれたから答えただけだけど…?」 僕以上にハル君はきょとんとしている。 何でそんなこと聞くの?って感じ。 「僕たち………付き合ってるんだっけ?」 「ええっ!今さら何言ってるの雅美!俺たち将来結婚するんだよ?」 ええええっ! それ、もう確定事項なの?!
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