はじめての気持ち

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「えーと……。僕たちは今付き合っていて将来結婚すると…………」 「うん。だってそうでしょう?」 えーと。えーと。 確かに将来結婚するとは言ってたけど、それ男同士とか思ってない時だったし…。 ハル君は僕のことが好きって言ってくれたけど、僕はまだ自分の気持ちがよくわからないのに。 「俺は雅美が大好きだよ。でも雅美にはゆっくり俺のことを好きになってもらえばいいから」 「うん…………」 ハル君には迷いが全くないんだな。 大好きって言われてまた胸がドキドキする。 ハル君に手を引かれて部屋に戻る。 「大きいお風呂に入りたいんだったら、うちのホテルの大浴場を貸切にするよ」 笑いながら言われたけど、ハル君ちのホテルはどこも高級ホテルじゃないか。 そんなお風呂を貸切だなんて恐れ多い。 「これから体を鍛えてマッチョになろうかな……」 そしたら絡まれても撃退できるし。 「雅美はそのままで十分可愛くて綺麗なんだから無理しないでね」 「ハル君………もしかして目が悪い?」 「視力は両目とも1.5あるよ」
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