はじめての気持ち

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部屋の前でまた当たり前のようにキスされた。 付き合ってるんだとしたら当たり前なのかもしれないけど、毎回恥ずかしくてたまらない。 「おやすみ。雅美」 優雅に微笑んでハル君は自分の部屋に入っていった。 胸が…………ドキドキしすぎて苦しい。 息も………苦しい。 あ、これは普通に喘息の発作だ。 ヒューヒューと息苦しい感じ。 早く吸入しないと。 部屋に入って戸棚の中から喘息の吸入器を取り出して思い切り吸い込む。 ここのところずっと調子が良かったのに環境が変わったからストレスがかかったのかな。 吸って 吐いて 呼吸が落ち着くのには時間がかからなかった。 疲れるのも良くないからな。今日はもう寝よう………。
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