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「雅美、大丈夫?」
ハル君が窓辺に立つ僕の隣に立った。
怒りのオーラはすっかり治まっていて穏やかに微笑んでいる。
「うん。なんか急にみんなに囲まれて困っちゃった」
「雅美の家も有名な家だもんな」
そうなのかなぁ…。
普通の家だと思うけど。
「さっき……ありがとね。彼氏いるのか聞かれた時に黙っててくれて」
「あの場で言うと更に盛り上がりそうで鬱陶しいから我慢した」
ハル君は苦笑して僕の頭を撫でてくれた。
やっぱり優しいなぁ。
過保護すぎるんじゃないかって思うけど…構われると嬉しいんだよな。
嬉しい?
頭を撫でられるのとか気持ちよくて…嬉しい。
二人きりで頭を撫でられて…また胸がドキドキしてきた。
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