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暫くお互いの唇を味わった後、ちゅっと大きな音をたてて唇が離れていった。
唾液で濡れた唇をぺろりと舐める仕草が色っぽくて思わず見蕩れてしまう。
「雅美、すごく色っぽい顔してる」
「は……?ハル君の方こそ……」
ハル君は嬉しそうにクスクス笑うともう一度触れるだけのキスを僕に落とした。
「こんな可愛い顔が見れるのが俺だけなんて、本当に嬉しいな」
僕の方こそ、普段外では笑わないハル君が僕の前でだけこうやって笑ってくれるのが嬉しいと思う。
そう、嬉しいんだ。
好き…………なんだな。
モヤモヤの正体に何となく気付いてはいた。
僕も、とっくにハル君のことが大好きだったんだ。
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