君の笑顔

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「は、ハル君!海、明日は海の約束だよ!覚えてる?」 「当たり前でしょう。初デートの約束を忘れるはずないじゃないか」 初デート……。 なんだその甘酸っぱい響きは。 嬉しくなっちゃうじゃないか。 「歩くとわりと距離がありそうだからバスで行くか」 「うん!」 お昼は何を食べようかとか、海の後にどこに行こうかとか……。 わくわくしながら計画を立てる。 ハル君もずっと笑っていて楽しみにしてくれているんだなぁと思うと嬉しかった。 最後にまたキスをして自分の部屋に戻った。 好きって意識してからのキスで心臓バクバクだ。 写真のハルちゃんに恋してた。 写真を見るとときめいたし好きだなぁって思ってたけど……実物のハル君に抱く思いはもっと複雑だ。 大好きだけど、こわい。 これ以上好きになったら自分がどうなるのか分からなくて……すごくこわい。 キスの先を知るのも……こわい。
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