君の笑顔

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本当の恋って複雑なんだな。 経験値が全くないので戸惑うばかりだ。 ハル君はゆっくり自分を好きになってもらえばいいって言ってた。 僕が既にハル君のこと大好きだって言ったら喜んでくれるかな。 でも、そんなの恥ずかしくて言えないよ。 ………とりあえず明日は楽しもう。 初デートの日。 お天気は快晴。絶好の海日和だ。 海だからと思ってシャツにパーカーを羽織ってハーフパンツを履いて部屋を出たところで、ハル君にばったり出会った。 モノトーンを基調としたシックな服をモデルのように着こなしたハル君はものすごくかっこよかった。 私服もかっこいいんだなぁ。 思わず見蕩れてしまったけど、自分の子どもっぽい服装とは釣り合わないことに気付く。 「ハル君ごめん!僕、ちょっと着替えてくるよ」 「何で?雅美、ものすごく可愛いからそのままでいいじゃない」
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