3138人が本棚に入れています
本棚に追加
原田先輩は快活に笑って「今日はハルキとは一緒じゃないよ」と、安心させてくれた。
「アイツも今日はデートだと思うよ」
「ええっ!寮長って付き合ってる人いたんですか?」
まあ、黙ってればイケメンだし…。
変だけど物腰は優雅だしな。
彼女の一人くらいいても不思議じゃないな。
「特定の子はいないかなぁ。日替わりで付き合ってる感じだからな」
さ、さいてー。
原田先輩みたいな真っ当な感じの人が、どうして寮長なんかと仲良しなんだろう。
「先輩はどうして寮長と仲がいいんですか?」
僕が聞きたかったことをハル君が聞いてくれた。
「アイツとは幼なじみなんだよ。まあ、面倒くさくて厄介なやつだけど…腐れ縁だから放っておけないんだよな」
そっか。
幼なじみなんだ。
先輩に連れてこられたお店はまさかの高級料亭だった。
そうだよな……あの高校、お金持ちのお坊ちゃんが多いんだもんな。
最初のコメントを投稿しよう!