君の笑顔

21/30
前へ
/270ページ
次へ
中庭もよく手入れされていて見事なものだ。 こんな凄いとこでお昼ご飯食べるとか思わなかった。 ハル君はこの高級感にも慣れているのか落ち着いている。 こんな高そうなお店で食べるお昼ご飯て高そうだけど……。 値段を聞くのは無粋な気がして聞けなかった。 「じゃ、お前らゆっくりしていけよ」 「え、先輩は一緒に食べないんですか?」 「俺はもう昼は食べちゃったんだよ。ちょっと運動してくるから、またな!」 そういえば、さっき会った時もランニングの途中みたいだったもんな。 わざわざ案内してくれたんだ。 いつも寮長から助けてくれるし、原田先輩はやっぱり親切だなぁ。 仲居さんに運んできてもらった料理はどれも見た目が綺麗で味も美味しかった。 豪華なお部屋に気は引けるけど、ハル君と二人きりだからそれほど緊張しなくて済む。
/270ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3138人が本棚に入れています
本棚に追加