大事なもの

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小さい頃からひどい喘息で、体を丈夫にするために水泳を習ったりしていたけどなかなか健康にはならなくて。 体調を崩すことが多くて友だちと遊びに行ったりとか、そんな記憶はほとんどない。 それでも中学の頃からだんだん喘息の発作も起こらなくなって、僕はかなり元気になった。 寮で生活するのも両親は反対したけど、おじいちゃんがあの高校は医師も常駐してるから大丈夫だと両親を説得してくれたんだ。 また倒れたなんて言ったら家に連れ戻されちゃうかな。 ハル君と離れるの嫌だ……。 だって僕はハル君のことが好きになったんだもの。 誰かを好きになるってこんな気持ちなんだなって。家族に対する好きとは違う感じ。 胸がドキドキしたりモヤモヤしたり忙しいけど、とても温かい気持ち。 ハル君とずっと一緒にいたいな……。
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