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「ハル君お願い。ハル君の家にもうちの家にも、僕が倒れたこと言わないで……。言ったら家に連れ戻されちゃう」
それだけは嫌だ。
家を出る時は寂しかったけど、今はもう戻りたくない。
僕はハル君の手をぎゅっと握ってお願いする。離れたくないと思いを込めて。
「…………わかった。でも、これからは無理しないで。体調がおかしいなと思ったら、すぐに俺を呼んで?」
「うん!ありがとう………」
ハル君は本当に優しいな。
でも絶対眠いよな。
きっと一晩中起きて僕のこと看てくれてた。
「ハル君眠くない?部屋にもう帰って休んできて?」
「雅美が心配だからここにいる」
きっぱりとそう言うハル君は立ち去る気は全くなさそうだ。
でもハル君が疲れて体調崩したら申し訳ないし………そうだ!
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