はじめての気持ち

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はじめての気持ち

全寮制の学校なのでクラスに行っても寮生ばかりで……。 寮長とトラブルがあった僕たちは、男子からは敬遠されてクラスでなんとなく浮いていた。 女子生徒は何があったか知らないのでグイグイ話しかけてくるけど……。 「一条君てモデルとかやってるの~?すごいスタイルいい~」 「雅美ちゃん、すごい睫毛長くて可愛い!」 みんなハル君のことは一条君って呼ぶのに僕のことは雅美ちゃんて呼ぶんだよなぁ。 僕のことを玩具か何かだと思っているのか、頭を撫でたり頬をつついたりしてくる。 ハル君はそんな僕を微笑んで見ていて……そんな温かい目で見守ってないで助けてほしい。 一日中女子に囲まれて……。 ネイルまでされてしまった。 うん。爪、ピカピカしてて綺麗。 ピカピカの爪を見てため息をつきながら歩いていると、隣を歩くハル君が心配そうに声をかけてきた。 「雅美どうしたの?どこか痛いの?」
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