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付き合い始めてからのふたりの話
「え、藤倉がすんごい美人と歩いてた?」
「「そうっ!!!」」
「昨日見たの!街中で!」
「後ろ姿だけだけど!何か仲良さげで!」
「はぁ」
「藤倉くんに限ってその…う、浮気とかないとは思うけどさ…」
「俺らがもやもやするっていうかさ…」
「へー、そっか」
「「何で当事者がそんなに興味無さそうなの!!?」」
「えぇ、いやだって」
「「だって!?」」
「お前らの後ろ見たら分かると思うよ」
「「うぉっ!?ご本人!!」」
「うるさ…。やほー澤くん、嘘でももうちょっと妬いて?」
「なんで?だってお前昨日は母さんの買い物に付き合わされるって」
「覚えててくれて嬉しー。だとしてももうちょっと焦ってほしー」
「「えっ、お母様!?」」
「なるほどどうりで…」
「そう言えば何となく似てた気も…」
「で、澤くんにお菓子買ったからまたうちにおいでってさ」
「マジで?ありがとう」
「それにしたってもうちょっと妬いてほしー…」
「そんなこと言われても…。まぁ流石に俺のことどうでもよくなったとか正面から言われると「一生ないね!!!」」
「ほらぁ、お前がそんなだからなぁ」
「嫉妬する澤くん見たいけど悲しませたくはないし心変わりも不可能ですので」
「そっか。安心した!」
「はじめから焦ってないくせにぃ」
「「今日も安定のおふたりで何より」」
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