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続・好みのタイプの話
「え?俺の好みのタイプ?」
「まだ何にも言ってないし何にも聞いてないんだが」
「聞きたくない?」
「興味無い」
「ひどくない?」
「ひどくない。言いたいのか?」
「いや、聞きたいかと思って」
「聞きたそうに見えたならそこの眼科をオススメするぞ藤倉」
「そうだなぁ。俺のタイプはねぇ、」
「耳鼻科もオススメした方がいいのか?」
「黒髪短髪で俺よりちょっと…まぁそこそこ背が低くて運動神経が良くて、あ、悪くても全然いいんだけどね、ふと見せる笑顔が堪らなく可愛いんだけど性格は男前であと一見無愛想に見えてその実周りのこと良く見てて自分のこと蔑ろにするのはいただけないけどそれくらい相手のことを思い遣れる馬鹿なのに馬鹿じゃない子、かな!」
「えーと、悪い。長過ぎて八割聞いてなかった。とりあえず黒髪がいいって?」
「金髪でも白髪でもいいけどたまたま黒髪だったから」
「うん、よく分かんねぇけど…ストライクゾーンせっっっまいな?ってことだけは分かった」
「一人しか入れないからね」
「あっそ」
「感想そんだけ?」
「えぇ。…何ていうか、ぴったりな奴が見つかるといいな?」
「あ、追加で。自分がどんなカオしてるか分かってない癖に心にも無いこと言っちゃうはちゃめちゃに鈍いとこも嫌いじゃない」
「はぁあ?出来ればもうちょっと分かるように話してくれ」
「そのままでいいってことだよ。とりあえず今は、ね」
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