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ちょっと気にしてる話
「なぁー澤、お前さぁ、」
「何だよ」
「そんなに藤倉くんと居て疲れねぇの?」
「…は」
「や、だって疲れそうじゃん?首」
「………は?」
「あー分かるわ。だって端から見てっと結構な距離感だもんな」
「藤倉くんただでさえ背高ぇしお前は」
「チビだって言いたいのかこの野郎」
「いや別にそこまでは言ってませんけども」
「ってか本当に痛くなったりしない?首」
「な。単純に疑問。大丈夫か?首」
「何でみんなして俺の首の心配してくんの…。なんねぇよそこまで見上げてねぇよ…」
「ならいーけどさー」
「寧ろ何でそんな話に」
「いやぁオレずっとスマホ見てて首痛くなっちゃって。そんで何か澤の首大丈夫かなって思った」
「だから何でそこで俺」
「だってお前ぶっちゃけスマホより藤倉くん見てる時間のが多そうだもん」
「あー分かるわ。大体セットだもんな」
「それと俺の首は関係無いだろ…」
「あるだろぉ。だってずーっと顔見て話してっとさ、身長差が」
「チビだって言いたいんだな?」
「違うってば落ち着け落ち着け。お前じゃなくても藤倉くんと話す時ちょっと見上げる形になるじゃん?それを四六時中してるお前の首を俺たちは心配してるワケだよ」
「だから何でみんなして俺の首の心配してくんだよ。そんな暇あんなら次の小テストの心配を…ん?」
「え、なに」
「なになに」
「いや、そう言えばあいつと話す時大体藤倉の方から顔覗き込んでくることが多いような…?だからお前らが心配するほど見上げるようなこと、は…。え、何耳塞いでんの」
「ぐっ、やめろ…これ以上は!」
「こいつは最近彼女と別れたばっかなんだぞ!ちょっとは自重しろよ!」
「えぇ…?ゴメンついてけない…。お前らが言い出した癖に」
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