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貴美子と祐介は お互いの肌に触れあう幸せに浸りながら…朝を迎えた。
夜明けから…明るくなると二人の背徳の思いが増してくる……
「朝になっちゃったね…。」
「ゴメンね……無理ばかり言って…。」
そんなお互いを思いやる言葉が… 二人を淡く物悲しく飾る…。
「ねえ……祐介……もっと若くて、貴方に相応しい相手が見つかったら……
私は潔く…身を引くつもりなの……
貴方には輝く未來が有るんだもの…… 」
「貴美子さん……今は……僕には そんな事は考えられないんだ……
貴女を好き過ぎて…… 」
「ありがとう……嬉しいけど……
やっぱり……祐介には もっと相応しい女性が居ると思うんだ…… 」
それ以上は話が出来なかった……
祐介が貴美子に愛撫を加えてきたから…。
祐介が彼女の身体に執心するのに対して…
貴美子は別れの準備を徐々にしていかなければ…と思っていた。
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